2010年09月14日

CEDEC 2010を振り返って 〜第一日目〜

今年もCEDECへ行ってきました。
講師としては、三年目になるCEDEC2010。
セッションは公募制となり公募数は予定の3倍近にもなった今年のCEDECは、
レベルの高い内容となっていました。




CEDEC2010
http://cedec.cesa.or.jp/2010/
8月31日〜9月2日 開催
会場:パシフィコ横浜






【8/31】一日目

・オープニングスピーチ
 和田 洋一 CESA会長
・CEDECとは そのもたらす価値の追求
 松原 健二 CEDECフェロー

http://cedec.cesa.or.jp/2010/program/KN/C10_I0058.html

・CESA会長 和田氏のオープニングスピーチで今年もCEDECが ...
・CESA Developers Conference 2010がパシフィコ横浜にて開幕
CEDECフェロー松原氏「課題の顕在化が叡智を呼び起こす」
・CEDECはゲーム開発者の「課題を顕在化する場」,そして「自己研鑚を促す場」である。松原健二氏による基調講演「CEDECとは? ─そのもたらす価値の追求─」
・和田会長によるオープニング「日米欧の差はオープンな議論...

オープニングスピーチは、CESA会長 和田氏。
「最近、ゲーム産業で日本が欧米から遅れを取っているということを言われるが、そうは思わない」との話から、CEDECで開発者が交流することへの期待が語れました。
そして、CEDECフェロー松原氏の講演では、CEDEC初のニコニコ生放送にて生中継を実現。
CEDECの歴史、意義、そして、これからのCEDECの展望が語れました。
また、ご自身が過去に参加された北米開発者イベント"HotChips"での体験を元に「顕在化(共有化)が叡智を呼び起こす」ことの重要性について大きく触れられていました。




・地方都市から世界へ 〜東京だけが日本じゃない〜
 渡辺 雅央 (株式会社サイバーコネクトツー) ほか3名

http://cedec.cesa.or.jp/2010/program/MX/C10_P0158.html

・札幌も大阪もゲームのハリウッドに!? 東京だけが日本じゃ...

地方で活躍するゲームメーカーのキーマンによるパネルディスカッション。
パネラーは、渡辺 雅央氏(株式会社サイバーコネクトツー・ゼネラルマネージャー:福岡)、松下 正和(株式会社ヘキサドライブ・代表取締役社長兼CEO:大阪)、小林 貴樹(株式会社スマイルブーム・代表取締役 社長:北海道)、遠藤 雅伸(株式会社モバイル&ゲームスタジオ・取締役会長:東京)の4人の方々です。

「どう地方都市のメーカーで繋がるか」という話題について光が当てられ、福岡のGFF(GAME FACTORY'S FRIENDSHIP)、北海道のSGC(札幌ゲームクリエータ会)、関西のGIP West(Game Innovators Portal West)とDiGRA Kなどが紹介されました。
これまで、クリエイターレベルでの勉強会などはIGDAやDiGRAが中心となって行われていたのですが、ゲームメーカーという会社間の繋がりを促進するための地方での組織作りが重要であるとの見方は、パネラー全員の共通認識のようでした。
(これまでゲームメーカーという会社単位で情報共有するための組織はあまりなかったようです)

同じ地方出身者としては、今後が楽しみです。





・ネットワークゲームの仕組みとゲームデザイン
 節政 暁生 (株式会社セガ

http://cedec.cesa.or.jp/2010/program/NW/C10_P0056.html

・セガ節政氏、オンラインゲームの実装テクニックをレクチャー
「バーチャファイター」から「PSU」まで、ネットワークプログラムの実例を紹介
・ネットゲームの裏で何が起こっているのか。ネットワークエンジニアから見た,ゲームデザインの大原則

実際に市販されているゲームのネットワーク技術を公開して、ゲームデザインを行う上での注意点などを紹介した講演です。
オンラインゲームのゲームデザインの経験のない方には、ちょっとレベルが高かったかもしれませんが、この講演は非常に素晴らしかったです。
紹介されたゲームジャンルも格闘、MMO、RTSなど幅広く、講演で使用された資料も非常に分かりやすく、これだけで専門書籍と同等の十分な情報量がありました。CEDECアーカイブにて公開されていますので、受講された方はぜひダウンロードしておきましょう。
少々難しくても、オンラインゲームデザイナー、プログラマー必見の資料です。





・続・ゲーム企業の資金調達に関して
 逸見 圭朗 (みずほキャピタル株式会社)

http://cedec.cesa.or.jp/2010/program/BM/C10_I0034.html

・切込隊長&みずほキャピタル逸見氏,2つのセッションから見えてくる「ゲームに投資してもらう」ために必要なこと
・ファイナンス&マネージメント みずほキャピタル逸見圭朗...

昨年のCEDECで見逃してしまった「ゲーム企業の資金調達に関して」が、今年も行われるということで受講してきました。
内容は、ゲームメーカーがどのようにして投資を受けるかというお話です。
面白かったのが「投資」にも様々な種類があるということ。そして意外にも、投資側はゲームの内容についても、より利益を得られる方向性であるかどうかをチェックしており、そのゲームのコンセプトに「残虐表現」が必要であれば、それらを投資側から規制することはないということでした。
ただし、収益性、リスクコントロール、納期については、非常に厳しくチェックされるとのお話があり、「納期の重要性」をゲーム開発の現場とは違った側面で知ることができました。
講演で使われた資料も、一部アーカイブにて公開されています。





・ゲーム内での自己表現について (About Player Self-Expression in Gaming)
 Doug Church

http://cedec.cesa.or.jp/2010/program/OS/C10_I0050.html

・北米開発者が語るゲーム内での自己表現について (About Player Self-Expression in Gaming)」

タイトル「ゲーム内での自己表現について 」からも分かるように、日本と海外のゲーム表現の違いを実感できた講演。
「FacebookやYouTubeなど、現実の人間は様々な方法で自分をアピールしている。ゲームのキャラクターを通じても、もっと様々な方法でプレーヤー自身を表現できないだろうか?」という所から出発して、ゲームの中のプレイヤーとその自己表現について様々な視点から語られました。
海外のゲーマーの多くは、自己表現の延長線上にゲームがあります。そのため、プレイヤーのキャラクターエディット機能は、海外ゲームにおいては非常に重要な要素です。これに対し日本のゲームの多くは、語られる物語の主人公になりきるものが主流となっています。日本と海外とでは、ゲームの「一人称」の扱いが同じではないということを頭に入れてこの講演の内容を読み解くと面白いと思います。
講演で使われた資料は、アーカイブにて公開されています。





・CESAゲーム開発技術ロードマップ 検討会
 吉岡 直人 (株式会社スクウェア・エニックス) ほか5名

http://cedec.cesa.or.jp/2010/program/MX/C10_P0111.html


数年先のゲーム開発技術ロードマップを作ろうという検討会です。
パネラーは、吉岡 直人(株式会社スクウェア・エニックス)、津田 順平(株式会社コーエーテクモゲームス)、杉山 明(株式会社オー・エル・エム・デジタル)、土田 善紀(株式会社スクウェア・エニックス)、遠藤 雅伸(株式会社モバイル&ゲームスタジオ)、砂塚 佳成(デジトイズ株式会社)の方々。
前回作成されたゲーム開発技術ロードマップを振り返りながら、ロードマップ通り技術開発が進んだもの、または進まなかったものを考察していき、数年先の技術開発の行く末について語られました。
講演で使われた資料は、アーカイブにて公開されています。

CESAゲーム開発技術ロードマップ2010
http://cedec.cesa.or.jp/2010/roadmap/





・ウェルカムレセプション
CEDECの運営関係者の方々、および講師の方々を招いて行われたウェルカムレセプションパーティです。
今年は、ほぼすべてのセッションが公募となったので、はじめて挨拶させていただく方も多かったように思えます。非常に熱気に溢れたパーティで、料理は30分もせずになくなっていました。



てなことで、第1日目のレポートはこれにて終了です。
二日目のレポートは、また後日に!





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posted by 企画屋一号 at 11:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 勉強会(MTG)
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