期待以上の映画でした。
実写を超えた田舎の自然美。丁寧に紡がれた物語。そして、映画スタッフと原作者が、この作品の観客を信じて投げた剛速球のボール。このボールをしっかりと受け止めたとき、映画を見ている人に「千年の魔法」がかかります。
「マイマイ新子と千年の魔法」90秒プロモーション映像
前回のブログ記事:休日につき、「マイマイ新子と千年の魔法」に注目しています。
http://o-planning.sblo.jp/article/34284479.html
■作品紹介
芥川賞作家・高樹のぶ子が、自らの幼少時代をモデルに描いた小説『マイマイ新子』をアニメーション化。
舞台は昭和30年代の山口県――。空想好きの少女・新子が豊かな自然のなかで、時に苦い経験をしながらも、仲間たちとゆっくり成長していく姿を描いた珠玉のアニメーション映画です。
これまで古き良き日本の田舎や自然を背景にした映画は、アニメ・実写を問わず数多く作られてきました。しかしながら私は、どの作品にも十分に満足したことがありませんでした。
というのも、実際に、都会から飛行機を使っても数時間もかかる田舎に住んでいた私にとっては、田舎の社会環境や文化の「光の部分」しか表現しようとしない作品は、なんともいい難い抵抗感があったのです。
この世界の子供を取り巻く環境は、今も昔も必ず闇の部分が存在します。そして子供たちは、それを「ある方法」で乗り越えてきたのです。ただ、その方法は大人になると忘れてしまいやすいので、この映画を見て思い出し「ハッ」とさせられるのです。
固いことを書きましたが、本編は大人も子供も安心して笑って驚き楽しめる映画です。
上映はラピュタ阿佐ヶ谷で12/26(土)まで上映しています。
整理券が必要ですので、下記のweb情報をよくお読みください。
朝10時15分に整理券販売、夜21時の上映です。
ラピュタ阿佐ヶ谷
http://www.laputa-jp.com/laputa/program/mai-mai/
ラピュタ阿佐ヶ谷は、小さなスクリーンの映画館ですが、親切丁寧なスタッフと、「マイマイ新子と千年の魔法」をぜひ見たいという観客の一体感で演劇のように楽しめました。
上映後の片渕須直監督をはじめとするスタッフの皆さんのトークライブも楽しかったです。
本当に「こんなに良い映画を作ってくれてありがとう」と言いたい作品でした。
