例えるなら、多くの入門書は「竹刀」の使い方を解説していますが、今日紹介する「美少女ゲームシナリオバイブル」は、「真剣」の使い方を解説した名著です。
この書籍はタイトルからも分かるように、18禁美少女ゲームの製作方法について解説されています。しかし、その内容は前半の「コンセプトワーク」から、後半の「売れるものと作りたいもの」まで、あらゆるゲーム製作に共通するゲーム製作の「基礎」と「ノウハウ」が直球で紹介されています。しかも、「分かりやすく」です。
もし、自分が新人に「ゲーム製作の参考になる書籍はありますか?」と言われたら責任を持って「ゲーム製作の教科書」として薦められる一冊です。
ただし、書籍で扱っているゲームデザインはアドベンチャーの美少女ゲームのため、その他のゲームデザインには対応できない部分もあります。
しかしながら、「プロがどのような手順で、どのような方法で、どのような目的をもってゲームを製作しているのか」ということについては、とても明確に答えてくれています。
この書籍で特に気に入った内容をご紹介します。
「つくりたいもの」と「売れるもの」は一致します。にもかかわらず、多くの人が「つくりたいものと売れるものは一致しない」という言い方をします。なぜなのでしょうか?
実は、自己弁護なんですね。自分が作りたいものが売れないのは「自分にそれだけの能力がなく」「そもそも自分が書きたいものがない」からという真実を隠す方便になっているんです。
つくりたいものと売れるものが一致しないと言えば、ああ商業だからね、それがプロの世界だもんね、とみんな納得してくれます。場合によっては慰めてくれるかもしれません。でも、そこで甘えてはいけません。
「自分のつくりたいもの」と「売れるもの」が一致しないというのは、相当マイナーな指向を持っている場合です。
これからゲーム業界を目指している方にも、そして、プロの方にもお勧めの一冊です。
単行本: 425ページ 著者 : 鏡 裕之 出版社: 愛育社 (2009/07) ISBN-10: 475000362X ISBN-13: 978-4750003627 発売日: 2009/07 |
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